前回の話のその後について、せっかくの機会なのでお話させていただこうと思います。
まるでゲームのような感覚で、1つクリアするたびにワクワクしていた私。
ラスボスを倒し、これで全面クリアだ!と思った途端に、裏面へ突入するのでした。
真実を知ること、現実を目の当たりにするということは、時につらい。
でも私は、そんな乱れる心と葛藤する自分も大切にしていきたいと思うのです。
近づく真実|動揺する心
4か所目の役場でやっと母親の住む町にたどり着いた私。
市役所の方から受け取った書類に書かれた知らない名字に知らない家族の名前。
本当にこの人が私のお母さんなの?
やっぱり私には異母兄弟がいたんだ。しかも2人も!?
視覚情報から得た情報が一気に私の心を乱し、そして鳥肌が立ったのを覚えている。
でもその事よりも、今はやっと手にした住所へ車を走らせたい!
すぐにナビをセットし、30分ほど離れた母の住む場所へ向かうのでした。
母親の住む場所に近づけば近づくほど、みぞおち辺りがそわそわ・ふわふわ気持ち悪い。
そして「目的地に到着しました」と告げるナビ。
はじめましての母
こんなに気が重たい目的地は今までにあっただろうか。
自分で目的地を設定したくせに、突然ナビに見捨てられたかのような気持ちになり、挫けそうになる私。
母親の住んでいる場所は、すぐそこに海が見える一軒家。
表札に目をやると書類と同じ名字。
間違いない、ここだ。
勇気を出してインターフォンを押す。
しばらくすると「はい」という女性の声で応答。
実は私、第一声を考えてなかった。頭の中はパニック。
焦りながらも「〇〇(名)です。〇〇〇〇(姓名)です。」と自分が何者かを説明。
「えっ?」という母親に対し、再度「〇〇(名)です。〇〇〇〇(姓名)です。」と伝える私。
ここからどんなやり取りをしたかは動揺しすぎて覚えていないが、怪しい人ではないことを分かってもらい、玄関まで通してもらった。
そこから1時間程、過去のこと、今のことをたくさん話した。
そして最後に連絡先を交換して母親の家を後にするのでした。
揺れる心|もう会わない?それとも会う?
母親の家から私の家までは約3時間。
この家に着くまでのこの3時間、今日あった出来事を何度も繰り返し思い出していました。
行きとは違う帰りの気持ち。
会う前よりも寂しさを感じていました。
思っていたよりも自分が愛されていなかったことを感じてしまった今、これ以上関われば傷が深くなると思いつつも、でもやっぱり母親は母親。
どうしても嫌いになれないのです。
また会えば何か変わるかもしれない、そう期待してしまうのです。
まとめ
あれからもう1度だけ母親に会い、メールも何度かしました。
でも関われば関わるほど残念な気持ちが増えました。
今は一旦休憩。
自分が幸せになるために、もう少し心の整理ができたら絶対に会いに行きたい!そう思っています。
その時が来たらまたご報告させていただきますね。