トルコの主食はパンですが、日本の主食であるお米料理ももちろんあります。
トルコでは日本のように白米のみで食べることはなく、バターなどの風味がついていたり混ぜ物がしてあり、これらをPilav(ピラウ)と呼んでいます。
味がついているのでそのまま頂いてもおいしいのですが、ケバブやクルファスリエなどのトルコ料理と合わせて頂くともっとおいしいのでおすすめです!
しかし明らかに高カロリーなお味。
ずっと気になっていたものの、手を出したら引き返せない気がして(ドハマりして太る予感)敢えて情報を得ないようにしてきました。
ところが私、もう我慢できなくなってしまいました!
Instagramでやりとりさせていただいている方たちがおいしそうなピラウを投稿しているのを何度も見ているうちに、禁断の扉を開けてしまうことしました。
種類豊富なピラウ 定番ピラウをご紹介!
トルコには様々な種類のピラウがあります。
その中から定番ピラウ4つを簡単にご紹介します。
Sade Pilav(サーデ・ピラウ)
サーデとは”単純”、”シンプル”という意味で、基本のピラフです。
バターとチキンスープを使用するものが定番です。
Bulgur Pilavi(ブルグル・ピラウ(ピラビ))
ブルグルとは、小麦を石臼で挽いて皮を適度に剥いた「挽割り小麦」です。
お米に挽割り小麦、トマト、タマネギ、ピーマンなどの野菜を混ぜたピラウです。
Tavuklu Pilav(タブックル・ピラウ)
”tavuk”とは鶏という意味です。お米に裂いた鶏肉を混ぜ込んだピラウです。
Sehriyeli Pilav(シェリエリ・ピラウ)
”Sehriye” とは ”小さいパスタ” という意味で、文字通り小さいパスタを混ぜ混んだピラウです。
今回ご紹介するのはこちらのSehriyeli Pilavです。
Sehriyeの意味を調べ始めたら沼にハマった
Sehriyeli Pilavの「Sehriye」がどういう意味なのか気になり調べ始めたところ、沼にはまりました。
レシピを検索しているとrisoni(リゾーニ)・orzo(オルゾ)・arpa sehriye(アルパ シェリエ)、これらの言葉が出てきてもう何がなんだか。
そこで見つけたのがこちら。
<risoni>
元々オオムギを原料に作られていたことから、イタリアではオオムギを意味する「オルゾ(またはオルゾー)」(Orzo)と呼ばれることもある。しかし日本では、イタリアのバリラ社が日本製粉を通じて「risoni」(イタリア語で大きな米の意味)という商品名で販売していることから、この名が定着している。
引用:Wikipedia
なるほど!
risoniは商品名で、日本ではorzoではなくrisoniが定着しているということか。
何にせよ「risoni=orzo」だ。
ではarpa sheriyeは?
「Sehriye」はトルコ語で「小さいパスタ」という意味。
「arpa」は「大麦」という意味らしい。
繋げてみると「大麦の小さいパスタ」
へー。へー。へー。
結局、「orzo」「risoni」「arpa sehriye」どれも同じモノを指す意味で、場所によって呼び方が違うということかしら。
ちょっとスッキリ!
Sehriyeli Pilavの作り方をご紹介!
材料(約2人分)
- お米 1合(150g)
- リゾーニ(オルゾ) 30g
- ひまわり油またはサラダ油 小さじ1
- 塩 小さじ1弱
- バター 10g
- チキンスープまたは水 160cc(無洗米の場合は180cc)
作り方
- お米を洗い、40℃くらいのぬるま湯に15分ほど入れ浸水させる。浸水後はざるにあげ水気をきる。無洗米使用の場合は洗わずぬるま湯に入れる。時間がある場合は30分くらい浸水させると良い。
- 鍋にオイルを入れ、弱めの中火でリゾーニを炒める。焦げやすいので注意!
- リゾーニに色がついてきたら、水気をきったお米を入れ1分ほど優しく炒める。
- バター、塩、チキンスープまたは水を入れて優しく混ぜ合わせる。
- 蓋をし強火で沸騰するまで加熱し、沸騰したら弱火にして10分ほど炊く。穴の開いた蓋を使用する場合はアルミホイル等で覆い、蒸気が逃げないようにする。(炊く時間については使用する鍋によって多少前後します)
- 炊きあがったら火を止めて10分蒸らす。
- 蒸らし終わったら蓋を外し、しゃもじで十字を切るようにして余計な水分を飛ばし完成!
まとめ
今回はクルファスリエとヨーグルトを添えて頂きました。
やっぱりトルコ料理にはヨーグルトが合います!
鍋でお米を炊くのはちょっと…と躊躇する方も居るかもしれませんが、分量や火加減、時間を間違えなければ意外と簡単にできてしまいます。
また、リゾーニ(オルゾ)を手に入れることができない場合は、パスタやサラスパなどを小さく切ることで代用ができます。
トルコ料理に合わせるだけでなく、いつものカレーやシチューにこのピラウを合わせてみるのも面白いかもしれませんね。
一緒にトルコ料理を楽しみましょう!