今年もラマザンの時期がすぐそこまでやってきましたね。
ラマザンはトルコでの呼び方で、一般的にはラマダーンやラマダンと呼ばれています。
ラマザンを簡単に説明すると、イスラム教徒の義務である【断食】(サウム)です。
断食と聞くと「飲食禁止」を想像する方も多いですが、「斎戒」という表現の方が相応しいです。
斎戒とは、祭りを執り行うなど、神聖な仕事に従う者が、飲食や行動を慎み清めること。
beblio辞典より
ラマザンについてはこちらにも記事を書いていますので、ぜひご覧ください。
2022年のラマザンはいつから?いつまで?
2022年のラマザンの期間は
【開始】 2022年4月1日 金曜日
【終了】 2022年4月30日 土曜日
です。
イスラムの暦は、月の満ち欠けに基づいて一か月を定める太陰暦のため、太陽暦と比べ毎年11日ほど早まります。
つまり、来年2023年は3月開始ということになります。
2021年のラマザンは2021年4月12日(月)~2021年5月12日(水)まででしたので、しばらくは年々過ごしやすい時期でのラマザンになりますね。
ラマザンピデ2022開幕|まずは2021年の振り返りから
ムスリムではない私ですが、ラマザンは他人事ではありません。
食事の時間に気を付ける必要がありますし、夫と一緒に食事を楽しめなかったり、昼間は飲食を行うことができない夫の体力に合わせて行動制限が伴います。
そんな中、私なりの楽しみ方の一つがラマザンピデ作りになります。
この時期だけの特別なパンを作ることによって、少しばかり沈んだ心を回復させ、夫と共にラマザン時期を乗り切ることができます。
2022年のラマザンまで約1週間なので、まずは昨年の完成版レシピでラマザンピデを作ってみました。
レシピはこちら。
この模様を作る工程が、何ともたまらない。
お味はと言うと、少し生地がかたいかな。
もう少し柔らかい方が、口当たり優しく、そしてさらにおいしく食べられるな!と感じたので、早速レシピ改良し、とぅるく家2022年版ラマザンピデとします。
ラマザンピデ2022|改良版レシピを公開!
基本は2021年と変わりませんが、2022年版は水分量と塩分を増やしました。
また、本場トルコのレシピではオイルを大量に使うものが多いですが、こちらのレシピでは出来る限りオイルを減らしています。
<材料>
–A——————————
- 強力粉 250g
- 塩 5g
- 砂糖 10g
–B——————————
- 温水 25cc(35~40℃)
- ドライイースト 4g
–C——————————
- 牛乳 120cc
- 水 30cc
- 卵 1個(生地用:25g、残りはドリュール用)
————————————————————–
- オリーブオイル 10cc
- ドリュール用の牛乳 適量
<作り方>
①. Aの粉類、強力粉、塩、砂糖を混ぜ合わせる。
②. Bの材料、温水(35~40℃)にドライイーストを入れふやかし、①に入れる
③. Cの材料、牛乳、水、たまごを混ぜ合わせた後、①に入れ、生地がまとまる程度に捏ねる。
④. 生地がまとまってきたらオリーブオイルを入れ、グルテン膜ができるまでしっかりと捏ねる。
(生地を伸ばすとぶちぶちと切れることなく、薄い膜ができれば捏ねあがりです)
⑤. 生地を丸くまとめ、35℃で約50分、生地が約2倍になるまで発酵させる。(一次発酵)
⑥. ガス抜き後に丸くまとめ直し、濡れ布巾などをかけて乾燥を防ぎつつ、15分程ベンチタイム。
⑦. 丸く広げ、40℃で35分ほど発酵させる。(二次発酵)
⑧. 指などで模様をつける。
⑨. Cの行程で余ったたまご液と少量の牛乳を混ぜ、パン生地に塗る。(ドリュール)
⑩. ごまを振りかける。
⑪. 210℃のオーブンで約13分ほど焼成。
まとめ
本人にとっても家族にとっても、生活の基礎となる食生活に変化をもたらすイスラム教の行事、ラマザン。
個人的にラマザンに対して思うことはありますが、信仰は自由。
少しでも夫が快適にラマザン時期を過ごせるよう、ラマザンピデだけは欠かさない様にしようと思い、この時期になるとせっせと焼いています。
みなさんも日本ではなかなか買う事のできないラマザンピデ、手作りしてみてはいかがでしょうか。